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第二十回文学フリマありがとうございました

文学フリマペンネ設営1
20日ぐらい前のことなのでもう自分の都合の良いようにしか覚えてないですが、文学フリマに来てくれたみなさんありがとうございました。同人誌「ペンネの日記」売れましたよ。



開場1時間前ぐらいに流通センターに着き、もう先に着いてた爪切男と一緒にしりこだまさん、漢字読めないさんが来るのを待っていると、見たことあるおばさんが見たことない防具を着てこっちに近づいてくるのが見えた。


しりこだまさんは最近首の手術をして首が動くとしんどいらしく、これを付けると首が固定されて下を向かなくてすむとこれから接客でお辞儀をする気がないことを暗に示してくれた。黄色のダイヤルを回すとサイヤ人の戦闘服みたいに首にフィットするらしい。ホテルからこれで来たと言ってたので、ベジータでも文学フリマにはポロシャツで来るだろうなと思ったが、ドラゴンボールのメディカルマシーンで溺死しそうなこの人からすると、文学フリマで本を売ることもナメック星でフリーザより先にドラゴンボールを集める緊張感があるんだろうなと思った。

しばらくすると漢字読めないさんが現れた。しりこだまさんのブログにも書いていたが漢字読めないさんは医者に余命宣告されてる人で体調に波があるので、もし当日辛かったら来なくていいと言ってあった。少し遅れてやってきた漢字読めないさんは余命マイナス一ヶ月の花嫁の顔をしていた。「毎日何してるの?」と聞いても無視されそうだった。しりこだまさんは漢字読めないさんと何度も会ったことあるのですぐわかったみたいだが、そんなに会ったことない僕と爪切男も今日が1番ダメな日なのがわかった。帰った方がいいと言ったが「生きている」と答えたので、とりあえず設営の準備をみんなですることになった。



文学フリマペンネ設営2

去年なし水という同人誌を出した時に経験済みなので設営は簡単に終わった。長机に爪切男が買ってきた時々赤い動物がいる気持ち悪い敷物を敷いて、ポスターを貼り、しりこだまさんの旦那が風俗へ行ってたのをごまかすために「3時間ずっとプリンターを選んでた」(他にあるだろ)と買って帰ってきたプリンターで印刷されたポストカードを並べ、漢字読めないさんが接客中に死んで倒したら一番絵になる高さに本を山積みにしたら完成した。



開場すると、去年のフリマと同じようにvistaに会いに来たお客さんがたくさんいた。爪切男が働いてるバッティングセンターのお客さんも来てくれて、札を数えるだけの仕事をしていた僕も数えるたび「あら~♪」と嬉しかった。ふと後ろを見ると、漢字読めないさんが加藤茶に見えたのでいよいよだと思い、先に帰ってもらった。漢字読めないさんと入れ替わるように、遅れて酉ガラさんがきてくれた。実は会場ではじめて出来上がった本を読んだのだが、パラパラっとめくっただけでもう酉ガラさんのが面白かった。僕は近年ずっとデブで最近どんどんゴブリンみたいな体になってきて乳が出て困ると話したら、他の3人に乳を触られ「犬を触った時と同じ温度」「商売ができる」と言われ、肥満を温度で例えられるの嫌だなと思った。

文学フリマペンネ献本
金が無さすぎて「一銭も使わないからな」と本を売りに来たと思えない決意でいたんですが、それが通じたのか2冊も無料配布してる人たちからいただくことができました。食べ物以外も乞食はできるんだなと思いました。いしゃどうさんのエッセイ「ダバダ」と五十嵐うやうやさん方から頂いたビッグイシュー。ありがとうございました。



文学フリマポストカード

このおまけのポストカードの何を何枚刷るかは全部しりこだまさん判断なのだが、なぜかしりこだまさんは僕が作った「虹が出たなら」(初めてのポエム)とか「フィッシュカツ」(フィッシュカツに「これがフィッシュカツ...」と説明が書いてある)などのカスの方を大量に刷ってきて、みんなが欲しがりそうなしりこだまさんの母親が凶器を持って攻めたり守ったりしてる写真やしりこだまさんの首のレントゲン写真を少なく刷ってあり、予想通りしりこだまさんの写真の方が一瞬で無くなって、後から来たお客さんが残念がるということが起きた。

接客をしていてもほとんどしりこだまさんと爪切男のファンの人なので、途中2人が他の出店者のところへ買い物に行くために2人ともブースを離れようとしたのでどっちかは残らないとダメだよと言ったのだが「いえいえ、私なんてそんな..」といなくなり、僕と酉ガラさんだけがブースにいる瞬間があったのだが、みんな「なんだこのゴブリンとハゲは..」とがっかりした顔で帰っていく人が続出したので、メールですぐ帰ってこいと戻らせた。もうそういうのいいから、ちゃんとレントゲンを大量に刷って、ブースにすぐ戻ってきてほしい。遠いところからしりこだまさんや爪切男に会いに来たのに、札ばかり数えてるゴブリンとこのあと途中で抜けてアイドルのライブ見に行くハゲにしか会えなかった人がただただ申し訳ないので頼むよと思った。

あと、しりこだまさんに話しかけたい雰囲気がすごいのに、買うだけで何も言わずに帰っていくお客さんも多かった。この人のことを好きになるぐらいなので気ぃ使いの人が多いのかもしれない。何を言われても嫌がらないと思うので、もし次があれば話しかければいいと思いますよと、その横で僕に対して渡してないであろうおみやげのお菓子をポリポリ食べながら思いました。


何でここにいるのかがわからない白人女性がブースの前を通りかかり、ポストカードに興味津々だったので、大量に余ってるし好きなの持って行っていいよと言うと、「Really?」の顔で赤ちゃんが米粒で鏡餅を作ってる年賀のポストカードを大量に持って帰ったのが嬉しかった。どこの国の誰に送るんだよ。



ここでは告知しなかったんですが、フリマ後通販をし、そちらもおかげ様で完売しました。ありがとうございます。個人的にこのペンネの日記に収録されてる酉ガラさんの文章をたくさんの人に読んでもらえるのが楽しみです。松本人志、鳥山明、酉ガラ。
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プロフィール

たか たけし

Author:たか たけし


ビッグコミックスペリオール「住みにごり」連載中



週刊ヤングマガジン「契れないひと」連載 全3巻



たかたけしの店 https://suzuri.jp/takatakeshi



お仕事などの連絡先 takatakeshi300@gmail.com

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